CMSとWordPress
WordPressとは一種のCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)です。基本的にはホームページなどのウエブサイトは、HTMLというコーディング方法で1ページずつレイアウトし文章や画像を配置していき、そのサイトのページ分同様の手順を繰り返します。
一方、CMSは、サイトで使われているレイアウトや画像やボタンといった構成要素を効率的に使い回すことができるように考えられているシステムなので、ユーザーはコーディングを気にせずページの作成ができるようになっています。サイトの構造部分と運用を分離する思想でできているシステムとも言えます。
企業でのサイト運用が「会社案内」的なもので済んでいる間は、従来のコーディング方法で回していけるのですが、ある程度以上の規模の企業になり、さまざまな部門がホームページを活用するようになると、コーディング担当部門や外注しているウェブ制作会社のキャパを越えてしまうので、中堅以上の企業では、何らかのCMSが使われていると思っていいでしょう。
WordPressは小規模ながら、世界中でもっともたくさん使われているCMSでもあります。WordPressはCMSとしての特徴として「テーマ」というテンプレートが使えて、サイトのレイアウトやデザインをお好みで選ぶことができます。
通常のCMSはデザインは固定されているのが普通で、簡単にデザインを変更することはできません。WordPressでそれができているのは、オープンソースで仕様が公開されているため、世界中の開発者がテーマを開発しているからです。
テーマの選び方
ところで、テーマの選び方に正解はあるのでしょうか?
少し前だとSEOの良いテーマを選ぶのが良いと言われていましたが、それはGoogleのロボットの精度が低かった頃の話で、ロボットの性能が上がった今では、SEOというよりも良い記事を書くことの方が重要になっています。ですので、テーマの選び方で検索順位が上がることはないので、好きなものを選んでOKです。
ただし、テーマAに飽きてテーマBにする場合、テーマ同士の相性というか作り方の違いで一筋縄でいかないことがあるので、テーマ選びは慎重にしましょう。